予防歯科

歯が抜けてしまう原因はさまざまですが、特に多いのはむし歯と歯周病です。これらの病気は細菌感染によって起こることがわかっているため、予防することが可能です。
しかし、日本では未だにむし歯や歯周病で歯を失う方が絶えず、平均して80歳の時点でわずか8本程度しか歯が残っていないのが現状です。一方、歯の定期健診が一般的に行われ予防の意識も高い欧米では、80歳を超えても平均20本以上の歯が残っているのです。80歳で20本の歯を残すためには日々のお手入れと定期的なメンテナンスが非常に重要です。

口の中の健康をたもち、むし歯や歯周病を予防するために、定期的に歯のメインテナンスに通院してもらうシステムが予防歯科です。定期的にメンテナンスを行うことで歯の様々な疾患を予防し、健康な歯を維持していきましょう。

予防メニュー

時期別
予防歯科

妊娠期の予防歯科

妊娠中は、ホルモン分泌の変調によって唾液が酸性にかたむき、むし歯や歯周病などになりやすくなります。
特に歯周病は早産や低体重児出産のリスクが高まりますので、歯周病を予防するためにも妊娠安定期には歯医者で歯石をとるなど、歯のクリーニングをすることをおすすめします。

乳幼児期の予防歯科

歯が生えはじめてきたらいよいよ歯みがきのスタートです。 まずは歯みがきのお手本として毎日お母さんがみがいて あげましょう。乳歯は8ヶ月ごろから生え始め、3歳ごろに生えそろいます。それから2~3年間が一番むし歯になりやすい時期なため、定期健診を受診しフッ素塗布などの予防処置を受けましょう。

青年~中年期の予防歯科

永久歯は一度失うと二度と生えてきません。
80歳になっても自分の歯でかめるように、ご自身に合ったデンタルホームドクターを見つけ、むし歯と歯槽膿漏のダブル予防を心がけましょう。また、お口の健康は全身の健康にもつながっていることに留意し、規則正しい食生活、正しい歯磨きも心がけましょう。歯医者さんで歯垢がつかないよう正しい歯みがきの方法を教わるとともに、歯石をとるなど歯のクリーニングを定期的に受けたり、半年に1回は定期健診を受けましょう。
加齢や生活習慣による歯の黄ばみが気になる方には定期的なホワイトニングがおすすめです。

高齢期

よく話し、よく噛み、よく食べる。そのためにはご自身の残っている天然歯を今後もずっと残せるようメンテナンスすることが大切です。
口の中の状態によって、1~6か月に1度は定期的に検診を受けましょう。
最も大切なのは家でのお手入れです。正しいブラッシング方法を教わり、丁寧なブラッシングを心がけるとともに、歯の不調を感じたらすぐに医師に相談しましょう。義歯をされている方は、特に気をつける必要があります。義歯のお手入れを毎日しっかり行うとともに、義歯に違和感を感じたらすぐに医師に相談してください。